他人の婚活レポってどうしてこんなおもしろいんだろう
ツイッターとかで流れてくる婚活レポとか大好きで、昔からやたら読んでました。
自分がオタクなので、同じようにオタクな女性が婚活してるのがやっぱりおもしろくて。
これとか。
これとか。
↑特にこちらはめちゃ何度も連載してるサイトに読みに行ってて、結局本も買った。好きだわ~。表紙も大好き。
「ほんとにこんな人いるの!?」みたいな驚きもいっぱいやし、必死で婚活するご本人たちの姿もおもしろ・・・おもしろいって失礼やけど、いやほんとに輝いてるからね!!
婚活、大事な「結婚相手」との関わりとかやりとりは当たり前として、結局自分の本当に求めてるものとかと向き合うのが大事やから・・・そこらへんも読んでいてすごくおもしろい。
婚活レポとはちょっとちゃうかもやけど、これもめっちゃおもしろかったなー。
コラムとかがめちゃおもしろい「アルテイシア」さんの本。用語解説がすごすぎて、元々はmixiでの大人気連載だったらしいけど「ガンダムよく知らん女子はそもそもこれ読めたのか!?」って思うw
私は、今でこそ既婚者だけど、旦那さんに偶然出会うまでは自分なんかが結婚できるわけがないと心の底から信じてた。 できるわけがないと信じていすぎて、したいと思ってなかった。だからこういう婚活レポも「すごい!自分もがんばろう!」とは全くならなくて、逆に「普通にキレイそうな人もこんなに苦労するのか。やはり絶対自分には無理だ」って思いを強くするだけのものだった。なんかもう、なんやろ?怖い話でも読みに行くのと同じ感覚?みたいな??別世界の事すぎて・・・。
でも、2番目に貼った「合理的な婚活」で、DINKs=「Double Income No Kids(共働きで、子供は持たない夫婦)」というものの存在を初めて知って、「へえ~」ってなった。なんとなく、結婚したら子供は持つものだという思い込みがあったから、「子供は持たない、ってことを自分で選んでいいんだ」というのが純粋に驚きだった。作中で、作者さんの求めているのはDINKsと少し違っているということも判明するんだけど、「どうしてそう考えるようになったのか」のエピソードが、すごく納得がいって・・・
あっこれ3話までは今でも読めるっぽい!ぜひ!そのエピソードがあるのがちょうど第3話です!
” 僕にとっての結婚とは、「大好きで尊敬できる1人の人をパートナーだと決めること」です。
道を外れそうな時はお互いに正し
グロテスクなこの世を生きる者同士励まし合い
応援し合うことで人生を倍以上楽しめるような関係が理想です。”
(第3話より)
ここの言葉がすごく、心に響いた。結婚なんて今生では無理と思っていた自分に。
なるほど、現実はグロすぎる。励まし合えるパートナーがいれば、なんとか乗り越えて楽しく生きていけるのかもしれない。そういう相手がいるのは本当に素晴らしいことで、形は関係ないし、当人同士以外にどうのこうの言われることじゃないんだな・・・。
それでもやはり「アプリとか大変そう」「こんなバリバリ仕事して、意志を持って婚活してる人でもなかなか理想の人とは出会えないんだな、じゃあうちなんて到底無理」とは思っちゃって、「よっしゃ婚活してみよう!!」とは全くならなかったんですが。
でも、万が一、目指すなら、こういう形はアリだなって気づかせてくれたマンガでした。(そして万が一が起こった。このマンガ読んでなかったら、万が一のチャンスもフイにしてた可能性がめっちゃある。怖い!!そして感謝!!)
成婚編もめちゃおもしろい!おめでとうございます~~!
電子版だとカバー下は見れないのかな?すごい良いんだよ・・・。
・・・というかそもそもこの記事を書こうと思ったのは、この小説を読んだからだったんですけど・・・。
寄り道しすぎとかそういうレベルじゃねえぞ(「合理的な婚活」の話はいずれ書こうと思ってて、今回がチャンスだと思ったんだ・・・)。
すごいタイトル。カバーもめっちゃ目を引く。
読んで一番に思ったことが「他人の婚活レポってどうしてこんなおもしろいんだろう」 ってことでした。小説ってことを完全に忘れて読んでます。
だって!!私小説、ってこんな、こんなに書いていいものなの!?
”これから私が書こうとしているのは、わたしが創作した話ではなく、わたしの身に実際におこった出来事であり、登場する全ての人物、団体はマジで存在する”
いいの・・・!?大丈夫なの・・・!?www
とにかく色んな点で強烈です。強烈すぎて、割と読む人を選ぶかもしれないけど・・・でも、ぜひ、結婚したいと思っている女子は皆読んでみてほしい!婚活をしてた人も!「わかりすぎる」ことばかりです!!グッサグッサ刺さるよ!!もう、こんな刺されてまで続き読みたいとか、ほんと婚活レポって「怖い話」みたいなもんだよね!!
”「結婚するために、なんで女が個性を殺して一つの型にハマっていかなきゃいけないの?」”
”「幸せになるために結婚するのに、自分の好きなものを否定したりごまかしたりして、まして自分を低く見積もって他人に売り込むようなことをするのって、変じゃない?そもそも市場価値って何よ。人はモノじゃないんだよ。結婚してる人は自分のことモノだと思ってないくせに、結婚してない我々のことをモノ扱いしてくるのってどうよ?変でしょ?」”
刺されつつも、語り口がおもしろすぎてすいすい読めます。他の人の感想を探してた時、「ブログみたい」みたいなコメントがあったけど、まさにそれだ。でもすいすいスクロールする感覚で読んでたら途中ですごいことが起こってびっくりします。びっくりというか、なんかもう「私は一体何を読んでいたんだっけ・・・?婚活レポでは・・・?」って感じでぐらぐらにさせられます(だから婚活レポではないんだってば)。
そして驚きのラスト!!
読むのに体力がいるタイプの本ではある。けどそれだけパワーがある。
結婚とは?生きるとは?
自分の人生を生きるために必要なものは、果たして何なのか?
笑って読めて、気づきをくれる。すごい本です。
「和菓子のアン」
ずっと気になった本。やっと読んだ。よかった。
文庫の裏表紙のあらすじには「美味しいお仕事ミステリー」と。
ジャンルとしては「日常ミステリー」ですかね。ん?「日常の謎」っていう呼び方のが正しい・・・のか?(ググった)
・・・日常ミステリーってなんでこんな人気あるんだろ?
って超失礼やな!!すいません。いや、私、そもそも日常ミステリーっていうジャンルがあるのすら知らなくて!つかミステリーも読んだの最近だし!(太田愛さんが初だった。ミステリ初めてやわってことに読み始めるまで気づかんかったけど。)
初めて読んだのはタレーランかな?
これはめっちゃ京都の地名とか出てくるのでおもしろかった。あと表紙が素敵。表紙のお姉さんのキャラが素敵。アップルパイおいしそう。
あと、これも日常ミステリーだな。
これはおもしろかった!本屋さんの話だからあるあるも満載で(あるある過ぎて辛いとこもある)。
店長のキャラがいい(おんなじことばっか言ってるな)。
軽く読めるけどびっくりな仕掛けもあってすごい印象に残ってる。
私自身は、どっちかというと、日常系ならほのぼのに全振りしていただいた方が好みなんだよね。マカン・マランのシリーズとかさ。読んでほっこりして自分にも希望が持てる・・・みたいなのが大好き。別に謎解きとかなくても、って思ってしまう。ミステリはミステリで読むからって。
しかし!!日常ミステリは結構人気!点数も多い!どどっとじゃなくても割と売れる!・・・なんで??
お得感があるからかな?と思った。
ほっこりな物語ににひとさじのミステリ、っていうのがいいのかもしれない。普通に読むだけじゃなくて、推理する楽しみをくれる。
・・・あっそうか、私、読みながら自分で推理とかほぼしないから楽しさがわかりにくいのかも・・・!(推理しろよ)
「和菓子のアン」はそれプラス、和菓子の知識がつくのでますますお得感があります。見たことはあるけど深い意味まで知らなかった和菓子の説明とか出てくると、「そうなのか!」ってなる。食べたくなる。
手のひらに乗るほどの小さなお菓子。でもその意匠に隠された背景を知ることで、次々に扉が開かれる。
知りたい。私も目の前に開ける物語を自分で味わってみたい。不意にそんな欲求が自分の中にせり上がってきた。古典や歴史が死ぬほど苦手だった私だけど、今なら勉強してもいいかなと思う。
だってきっと、知ることで和菓子はもっともっとおいしくなる。
わかりすぎる。古典や歴史が苦手だったことまで一緒。アンちゃんいいキャラしてるわ(またそれかい)。
あと、和菓子は人生の様々な局面に寄り添う、という言葉にハッとした。洋菓子は主に喜びの席に似合うものだけど、和菓子は喜びの席はもちろん、悲しみの席にも添えられるんだ。
和菓子の奥深さを思い知った。次におはぎを食べるときは、ちょっと見方が変わっているだろうと思う。その分、おいしく味わえると思う。
続編「アンの青春」もぜひ読んでみたい。その次の「アンの愛情」もこないだ出たところだし・・・あれ?去年の10月?もうそんな経つのか・・・。
このシリーズ、タイトルはご存知「赤毛のアン」を下敷きにしているので、次は「アンの幸福」かな?それとも新潮文庫ver.にならって「アンの友達」?
「最高のアフタヌーンティーの作り方」
久々すぎる更新です。
大好きな「マカン・マラン」シリーズの作者、古内一絵さんの最新作!
また装丁が素敵すぎますね・・・。ふんわりイラストが表紙のマカン・マランシリーズとの違いもあってそこもいい(えらそうやな)。
ホテルのアフタヌーンティーって行ったことありますか?私はありません!正直ず~~~っと、10代の頃からず~~~~~~っと憧れているけど未だに行ったことありません!もう大人なんやし一応働いているんだからそろそろ行ってもいいだろうと思うんですけども、やっぱりあのお値段にめちゃくちゃひるんでしまう・・・。それと、勇気を出して行ったところで恥をかいちゃうのでは!?っていう恐怖もある。まわりのマダムたちからめちゃめちゃ浮くんやないか、とか。サービスの人から「何しに来たん?」みたいに思われたらどうしよう、とか・・・!そんなことないって頭ではわかっていても・・・!!
でもですね、この本を読んで、やっぱり勇気を出して行ってみようと思いました。
いずれ(タイミング悪いな~。ワクチン打ててからとかやったらいつになるんや?)。
「一流ホテルのアフタヌーンティー」なんて聞くと、自分とはずいぶん遠い世界に感じてしまう。そこに集まる人は皆、優雅で余裕がありそうだ。訪れる人はもちろん、働いている人だってきっとキラキラ素敵に見える・・・。
でも、外からどんな風に見えていても、悩んだり苦しんだりは当たり前にあるんだな、そういうところは自分(書店でバタバタと、全く優雅じゃなく働く自分)と同じなんだな、と気づかされた。
・・・本当に当たり前なんですけどね。すぐ忘れがち。自分とは違う世界だと思いがち。
働く人ならグサグサ来てしまうポイント、たくさんあります。
一生懸命やっているのに全く報われなかったり。自分ではどうしようもないことで同僚との間に深い溝ができたり。
厳しい現実。それを甘いお菓子と紅茶に助けてもらうように、読み進めました。
「人が生きていくのは苦いもんだ。だからこそ、甘いもんが必要なんだ。」
私も昔パティシエとして働いていた頃、悩むことがありました。
生きていくのに必要ではない、嗜好品である「お菓子」。そもそも余裕のある人にしか対象にしていない職業って、それでいいんだろうか?って。特に大きな事故や災害が起こった後だと、無力感がすごかった。本当に困っている人のために、何もできないのに、こんな仕事をしていていいんだろうか?って。
でも、この小説に・・・達也さんに救われました。もう私はとっくにパティシエじゃないけど、勝手に救われました。喜んでくれる人のためにお菓子はあるんだって。そりゃお医者さんとかみたいに直接困っている人の手助けができるわけじゃないけど、お菓子で喜んでくれる人はいる。その人たちに作ればいいんだ、って。
涼音、達也、他にもたくさんの人たち(お客様も!)が、「最高のアフタヌーンティー」とはどんなものなのかを、考えて、悩んで、作っていく。
まさかの「マカン・マラン」からの登場人物もいたりして、ビックリ&うれしい!!
是非、おいしい紅茶を用意して読んでみて下さい(絶対!飲みたくなるので)。
こんなカフェが近くにあったら絶対通う!!(「マカン・マラン」シリーズ感想)
時々、猫もいるみたいだし!!
本は……本はないのかもな……。いやそれなら自分で持ち込むからそれでいい。通う。
表紙が並んでるだけでめちゃくちゃかわいいですね……。
装丁がめちゃ素敵です。カバーの紙質がザラザラしてて独特。
気高きドラァグクイーンの「シャール」さんが営む夜食カフェ「マカン・マラン」。悩みを持つ人が引き寄せられるようにここに集って、おいしいお料理やお菓子やお茶で癒されていきます。
1巻につき4話ずつ。それぞれのお話で主人公が変わるので「短編集」になるのかな?どこから読んでも大丈夫ですが、出てきた主人公が「常連」となって、後で出てくる別の主人公と出会ったり、時には仲良くなったりするので、やはり最初から順番に読むことをお勧めします。
私は個人的に「短編集」に苦手意識があるのですが(短すぎて、登場人物の心情に全然寄り添えないまま終わってしまうと、突き放されてる気持ちになってしまう)(村上春樹さん大好きだけど、短編集では突き放されまくりで悲しい…)、このくらいの長さなら全然大丈夫でした。……というかむしろ、皆のつらい気持ちにものすごく寄り添えてしまうので、序盤はどの話もつらい……。「ああ、そういうことってあるよね」みたいな、経験としてつらさがわかる話だけじゃなく、全然自分からは遠い存在のエピソードも読んでてぐっさぐっさ来るので、これは作者さんの力なんだと思います。
そして、つらい気持ちにシンクロできるからこそ、パッと光が差す瞬間、主人公と一緒に嬉しくなれるのです。
疲れ果てたそれぞれの主人公たちの様子を見て、彼や彼女らにぴったりのお茶を出して、おいしいメニューで心を癒すシャールさん。
シャールさんのセリフ、本当に本当に素敵なものが多いです。メモしてたらすごい量になった。
「苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、前へ進もうとしている証拠よ。」
「あなたも、自分のことを”ただの”とか”つまらない”とか言っちゃ駄目。それは、あなたが支えている人や、あなたを支えてくれる人たちに対して、失礼よ。」
「居場所なんて、どこかに無理やり見つけるものじゃないのよ。自分の足でしっかりと立っていれば、それが自ずとあなたの居場所になるの。要するに、あなたがどこに立ちたいかよ。」
「自分を憐れみたくなったら、誰かに八つ当たりしたり、甘えたりしないで、自分で自分の機嫌を上手に取って元気になる。それが大人の嗜みというものよ。」
「……食べ物って、すごいんですね。」
「それはそうよ。自分の身体を作るものですもの。」
出てくるメニューはマクロビオティックが基本になっていて、おいしそうだけど自分にはとても無理……ってなってしまう。けど、シャールさん自身が「結構いいかげんにやってる」って言ってるのでとても励まされる(そもそも2巻目の表紙はトルコライスだ!トンカツのってる!)。せめて外食は少しでも減らして、野菜は季節のものをたくさん食べよう、新鮮なものを探して買おう、とか考えられるようになった。
そして「これならできそう!」って思って、すぐ買いに行ったのがお茶の材料。シナモンの香るジンジャーティーにカルダモンをブレンドしたシャールさんのオリジナルのお茶、すごく頭がスッキリする。スパイス売り場に並んでたパウダーふりかけただけやけどね!!
単純だなあって自分でも思うけど……いい習慣なら続けていきたいし、そのきっかけが「物語」なら、ずっと覚えていられる(テレビでよく見る…あれが体にいいとかこれがいいとか教えてくれる番組、見てて「へー」ってなるけどとにかく記憶に残らない)。
本当はシャールさんに顔色とか見てもらって「あなたにはこれよ」ってお茶を出してもらいたいけど、私の街には残念ながら「マカン・マラン」はないので、自分で選ぶしかないですね。ハーブの効用とかも調べてみたくなった。マクロビなんて、自分とは対極にあるものだと思ってたのにねえ(元パティシエだし。白い砂糖を禁じられたら私たちどうすれば??って感じだし)。
ひとつのカフェが舞台の物語なので、当たり前だけど(ほぼ)ずっと同じ街での話なんだけど、街だけでもそれぞれの主人公で見え方が違っているのがとてもおもしろい。一人の主人公がただ見上げるばかりの高~いタワーマンション、そこに住んでいるセレブ妻が郷愁を感じる商店街、とかね。でもセレブ妻にはセレブ妻の悩みや苦悩がある。大成功して自分の目指す道を進んでいる…と思っていた人も突如苦難に巻き込まれたりする。幸せそうに見えても、実はそうではない人はたくさんいるのかもしれない……と思ってしまう。もちろん、逆もあるだろう。だから、見た目は関係ないし、見ただけでは何もわからないのだろう。
”本当の自分を取り戻したければ、身体と精神を鍛えろーー”
たくさんの主人公たち、そしてシャールさんを見ていて、本当の自分で生きるためにはそれなりの努力が必要なんだと思った。
おいしい料理で心を癒し、時には自分を甘やかしながら、不安や苦しみと戦っていく。夜食カフェ「マカン・マラン」がないこの街では、代わりに本棚のこの本が、「止まり木」になってくれそうだ。
ねこの包丁(一つの決別の話)
前の記事で書いたのですが、包丁も猫柄のを買ったんです。
足跡が1cmの目安になっています(と言われても…あんまり使う機会ないのですが…)
単に近所のホームセンターに売っているのを見つけて、かわいかったから買ったんです。
でも、自分の中で、これを買うのは、割と大きな決意でした。
決意というか、決別?
元パティシエだと言うと、高確率で「じゃあ料理も得意なんだろうね」と思われます。たぶん、料理とお菓子作りでは、イメージ的にお菓子作りのが難しそうだから。きっと私も当事者でなければそう思っていたでしょう。でも両者は全然、違うものです。
もちろん、器用に、どちらも上手にできる人もいるでしょうが、そうじゃない人もいるんです。
つまり…私は、料理は得意じゃないのです。
いや、謙遜ではなく本当に。作れないとかじゃないけど、上手くはない。製菓学校に通い、パティシエとして働いたことはあるけど、それで「料理が得意」にはなれませんでした。
…残念です。無念です。私だってできるなら料理だって上手に作れるようになりたかった。お弁当だってちょちょいとかわいく作れる人になりたかった。だってそういうの、すごく素敵だと思うから。そういうのができたら素敵な女性に近づけると思うから。
多分昔読んだマンガの影響です。
ちなみにこれの影響でパティシエになろうと思いました(単純!)。京都好きもここからかも。やばい。影響の受けやすさがやばい。私に気楽にマンガを貸してはいけない…人生変えちゃうから…。
主人公の男性(表紙の中央)に恋する女の子がおりまして。その子が主人公に喜んでもらおうと「おふくろの味」を作れるように特訓するんですよね。最初は生魚が苦手だったのに、それも見事に克服して。
そういうの、すごくかわいいな~~と思ったんです。家庭的なおかずがさらっと作れるのっていいな、って。
製菓学校に通っていた間、友人たちといろんなお店に行ったし、いろんな本も見ました。お菓子だけじゃなく、本当に色々。だから色々いいものの存在を知りました。特に心を惹かれたのは道具。プロの料理人さん御用達のお店とか、すごく憧れました。そりゃ値段は高いけど、いいものはずっと使い続けられるから、いつかはあのお店で買いたい!とか思ってました。
私は製菓専門ですから、自分で買い揃える道具も製菓に使うものが最優先になります。家で、料理にしか使わない道具はどうしても後回し……。
でも特に包丁は「いいもの」への憧れが強く、いつかは欲しいとずっと、ずーーーっと思ってました。もう少し料理が上手くなったら買おう、お金が貯まったら買おう…みたいに。その時はせっかくだから名前も入れたりしよう…とか考えて。
結婚した時、一人暮らし歴の長かった旦那さんは生活に必要なものはすべて持っていたので、当然包丁もありました。
ただ、冷蔵庫とかベッドとか…、二人で暮らすために買ったもの、買い替えるものもたくさんあって……(ちなみにオーブンレンジは色々悩んだ末に実家から持ってきました。ロールケーキの天板が入るサイズってなかなかないんですね…)。だから、ずっと憧れのあった「いい包丁」を買うならその時が最高の機会だったんです。
でも買わなかった。
諦めました。「こだわりの包丁を使って、さらっとおいしい料理が作れる素敵な女性」になることを。
自分には無理だとやっと悟りました。……えらい時間がかかってしまった。
結婚したんだし、お弁当も二人分作る!と意気込んでみたものの、新しく始めた仕事が忙しくて、お弁当どころか普段のご飯作りもやや大変になってきた時、ツイッターでよくレシピを見かけていた方の本を買いました。
ひじき煮とか、切り干し大根の煮物とかもレンジでできるって……。かぼちゃの煮物も……。
最初は、非常~~~に抵抗がありました。レンジを使った料理で大成功!みたいになったことがなかったし、ちゃんとできるのか不安もあったし、何より、何より……そんな、「家庭的なおかず」を、レンジにおまかせだなんて、なんだか嫌で……。
鍋で、逐一様子を見ながら、味見もしながら作らなきゃ、おいしくないんじゃないの!?
大体、そんなのって、私の憧れていた素敵な女性のイメージとは程遠い…!
でも普通にできました。おいしかった。いや、お鍋で作った方がおいしくできるのかもしれない。調味料だって決められた順番に入れなければ味のしみこみ具合が違ってくるのでしょう(レンジ調理は最初に全部入れます)。
でも、ラク!!すごくラク!!鍋で煮込んでいる間は目が離せないけど、レンジはスタートしたらほったらかしでOK!すばらしい!!
休みの日にレンジでかぼちゃ・ひじき・切り干しなどの仕込みをして冷蔵庫に作り置きを置くことで、なんとかお弁当のおかずもまわせるようになりました(同じパターンばっかりになるけどね…)(ふりかけは替えます)(←おい…)
他にも、肉料理とか麺類とかも色々載っていて、かなり使える本です。続編も余裕で買いました。
次はこれやってみようかな、これもおいしそうだな……
そう考えながら本を見ていて、ああ、私はこれでいいんだなって思いました。おいしく食べられたらいい。手のかけ具合でよりおいしくなるとしても、それで自分がしんどくなってしまってはだめだ。
憧れは憧れで結構だけども、今自分に必要なのは、京都の老舗の有名な包丁(名前入り)じゃないんだ。
楽しく、ラクして、家事をこなすことだ。そして時間の余裕を自分で作って、笑顔でいることだ。
そのためにかわいいネコちゃんの癒しパワーは大変有効だ!!
……と思ったので買いました。「かわいかったから」だけで全然済みますね。もう2500文字くらい書いてるけど。
てか、かわいいだけで実用性ゼロみたいに書いてますが、パッケージ裏には砥石を使った研ぎ方もきちんと書いてある「ちゃんとした包丁」なので、メーカーさんにめっちゃ失礼ですねこの記事……。すみません……。砥石とか使えないのでシャーってやる包丁研ぎ器使います……。
あと想像以上に日々癒されてるので、ペティナイフもお揃いで買いたい。
2019年は、猫好きになった年だった。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さっそくですが前のポップでファンシーなドーナツデザインに飽きてしまったのでシンプルになりました(まだ3記事目やんけ)。
一昨年に結婚してからこっち、生活が大きく変わったのですが、2019年での一番大きな変化はタイトルの通り、私自身が「猫好き」になったことです。
きっかけは2月22日、猫の日に公開されたこの映画。
あの岩合さんの初監督作品ということでわくわくして見に行ったのですが、思ってた以上に感動しまして。
内容ももちろん、もちろんよかったのですが(号泣した!)、出てくる人が本当に自然にその辺の猫と仲良くしているのが本当に素敵で……!私もああいうふうにできるようになりたい!と強く、強く思ったのです。
私にとってはものすごい変化です。
というのも、私には猫は「かわいいとは思うけどさわれない」存在でした。動物全般が苦手な母親の影響が強いですが、母が小さい頃には家の中でニワトリと猫と犬がおっかけっこしてたそうで、そりゃ私もそんな環境だったら苦手になるかもしれないので(少なくとも、ペットとして飼おうとは絶対思えないだろうな…)、責められないw
特に野良猫は絶対さわれない、と思っていました。ひっかき傷が元で病気になって…みたいなのを何かで見たか読んだ記憶がずっとあるんですよね。
でも、映画の中では、皆が飼い猫だけじゃなく、そのあたりの猫をかわいがってました。うらやましかった。ああいう風にできるようになりたかった。
なので勇気を出して、まずはずっと行ってみたかった猫カフェに行ってみることにしたんです!
猫カフェ、写真を撮りに行きたかったんだけど、一人じゃどうにもならないと思ってて(近づけないし、それやときっといい写真撮れないし…)……弟(猫好き)を巻き込んで行きたかったんだけど当然弟は私となんて行きたがらない。その点旦那さんは喜んで一緒に来てくれて、よかった!!そもそも子供の頃はお家で猫を飼ってたそうで、猫が好きなんですよ!結婚してよかった!!(おい)
猫カフェ、最初はどう触っていいかもわからず、旦那さんの触ってる様子を確認してからおそるおそるマネをすることしかできなかったんだけど……何軒か通っているうちに少しずつおもちゃで遊んだりもできるようになりました。梅田とか、京都とかお出かけすると、近くに猫カフェないかスマホで調べたりして。
最近は猫カフェだけでは飽き足らず、「看板猫」がいるお店とかも探して行くようになりました。猫だからいないときもあるしw、いても全くさわれない時もあるけど……さわれて当然な猫カフェよりか、さわらせてもらえた時の感動が大きい!!
あー!近くに本があってお菓子があって猫がいるカフェがあったら!通いまくるのになぁ~~~!!
買い物も変わりました。猫グッズに心惹かれまくりです。
まだまだ新居で揃っていなかったものもあったため、新しく買うものは猫柄ばっかりです。かろうじて玄関マットはハイジですが(ハイジ展で買いました)、台所マットは猫。こたつ布団も猫。包丁も猫。箸置きも猫(ドーナツも使ってるけど!)。二人掛けの座椅子には三毛猫の結構大きなぬいぐるみがいつも寝ころんでおります。結露防止テープまで猫です。ドーナツ柄は必死で探しててもなかなか出会えないけど、猫柄はお店にあふれていて、幸せです!!
部屋が猫だらけになっていくところが一番、自分で「あの映画で人生変わったな…」と実感できるポイントですね。
旦那さんはPS4とVRを持っているので、「VRねこあつめ」も毎晩やってます。かわいい。VRモードだとリアルに遊べる感じがあるのですごくいい(おもちゃに猫ちゃんの手が当たると、かすかにコントローラーに振動が!!)。でもたからものが揃わない……。
あとは……岩合さんの「ネコ歩き」の番組を毎週予約して必ず見るようになりました。見てると眠くなるのが困りもの。だって猫の姿をひたすら1時間眺めるんだよ…!?噂には聞いてたけどすごい番組だ!!
2020年は、春に映画「ねことじいちゃん」のロケ地となった佐久島に旅行に行く予定です。本当に猫が多いらしいので(当たり前ですが映画に出てる猫ちゃんは皆動物プロダクションの猫ちゃん)、一度は行って写真を撮りたい!そしてどうせ行くなら春がいい!ので。(ラストシーンが素晴らしいのだ…)
楽しみだ…。写真いっぱい撮ろうウフフ……。映画いっぱい見直して行かないと……。
てかほんと、ツイッターで日々猫動画見て癒されてる人は全員見てほしいよ「ねこじい」……!全シーン猫がいるよ!!猫が演技してるよ!!本当に一体どうやって撮ったの!?って気になった人は是非コメンタリーもどうぞ!!
ごはんも異様においしそうやなーと思ってたら飯島奈美さんのお仕事だったしね(「かもめ食堂」とか手がけた方です)
そうそう、本編では本当に「おじいちゃん」役なのであんまりたくさんしゃべりはらないのですが、志の輔師匠ですからね!イベントや舞台挨拶でのしゃべりがおもしろすぎてそれも見所です。さすがです。
今年の猫の日に合わせて、テレビでやるかも?とも思ってるんですがどうかなあ……。いやマジで、猫好きな人は見て……。猫が苦手な人も、この映画で猫好きになるかもしれませんよ!
そして家が猫グッズだらけになるのだ。
いい夫婦の日
いい夫婦の日ってそもそも何をする日なんだろう?と思ってググってみたら、ちゃんと提唱したところが作っているHPがありました。
なるほど。↑埋め込みリンクで全て説明されててめっちゃわかりやすいですね。この機能いいですね(←まだはてなブログの操作に慣れていない)。
パートナー・オブ・ザ・イヤーとか、「ああ、こういうのよくあるよねえ。ベストジーニスト的な?」とか思ったんですけど、インタビュー読んで非常にほっこりしました。あと川柳コンテストとか!シルバー川柳とかサラリーマン川柳ってすごくおもしろいけど、どうしても悲哀がメインになるから、こんな幸せな川柳久々に見たなあ、って思いました。幸せっていうか、読んでて照れてしまうわ!!
ボウリング大会もあるんやねえ……。旦那さんは上手らしいんだけど、うちがやると「より早くボールをガーターに投げ込むゲーム」みたいになるので絶対出られませんね。
……ん?ガーターじゃない?「ガター」が正しいの??まあそんなんも知らないくらいボウリングは苦手です。
「いい夫婦の日」。
夫婦が感謝の気持ちを伝えあって、二人で過ごす時間を大事にして、それでますます「いい夫婦」になるための日、ということでいいのかな。いい日ですね!!
私たちは「いい夫婦」なのか?
仲はすごく良いですよ。旦那さんが人格者やし優しいし仕事もちゃんとするし休みの日は掃除とかもしてくれるしご飯も作ってくれるし私の行きたいところに一緒に行ってくれるし……それに比べて奥さんの方は片づけはできないわ朝はなかなか起きれないわご飯は簡単だわ毎日仕事の愚痴は言うわで……あれ??最低では??
片方がこんなにダメだといい夫婦とは言えないのでは……。相手のことがめっちゃ好きだからってそれだけでいいのか!?
「すてきな奥さん」を買うべきですか!?
あっ、でももう見出しだけでだめだ……。「クリスマスの肉料理 和の美しいおせち」 ってどっちも絶対できない、っていうかやらない……。
すてきな奥さんってなんだろう。なんていうか見た目や暮らしがキラキラしてる人って意味ではないのはわかるけども。
病めるときも健やかなるときも助け合う、支え合うことができる、人?うーむ、これすらできてない。結婚してから、具合が悪かったり体調崩したりして寝込んだりするのはうちばっかりで、うちばっかりが支えてもらっている……。
でもそういうふうに言ってもいっつも「そんなことないよ。」と言われます。(旦那さんは本当にとても優しいのです。)
いい夫婦の日に何をすべきなのか?感謝を改めて伝える?うう……でもそんなんいつも言ってるし……そればっかでうちは成長してないし……
いい夫婦になりたい。と言うかいい奥さんになりたい。
とりあえず、片づけが出来るようになりたいです。新居を散らかしているのは私一人です。書店員になったとたん本買いすぎや……(社割があるからね…)。